義援バルーン空撮
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希望の松と柳生真吾氏
根元の土砂が取り除かれた希望の松 陸前高田市の高田松原。
震災から耐え抜いた「希望の松」が窮地に追い込まれています。

この撮影に訪れた2011年4月23日の段階では、震災時に堆積した塩分を含む土砂は撤去されていました。
しかし、地盤沈下により大潮の満潮時には潮水に浸かる事が大きな問題になっています。
当日も、「高田松原を守る会」の副会長の小山芳弘さんらが満潮時の潮位などを計測していました。
この松は、東日本大震災を知る全ての方にとっての希望です。
後世に震災の事実を伝える為のシンボル。前に進む為の活力。
そして、港湾などを持たない陸前高田の貴重な観光資源となります。

先ずは被災者の救援から 被災地の復旧作業は、重要度に応じて進んでいます。
電気・携帯電話・水道などのインフラ。
主要道路や小学校などの復旧も重要です。
一方で、公園などは被害規模の把握も含めて手つかずです。
投入できる資源は限りがあるので、この順位付けは「当然」と言えます。

希望の松も、復旧作業リストの中では下に入ります。
人命や財産には一切関わりません。
市役所の担当者や復旧作業に携わる方。
予算などは、しかるべきところから投入すのが当然です。

しかし・・・
希望の松には、「ただし」が付きます。

満潮時には、塩水に根が浸かる 希望の松には、こんな距離にまで潮が近づきます。
満潮時には、根の一部は潮に浸かっています。

赤松は他の植物に比べれば塩害に強いのですが、潮に浸かるほどの場所では生き延びることが困難になります。

希望の松が、非常に重要な財産であることは、全ての方が認識しています。
しかし、行方不明者が見つかっていない状況の中で、松を保護する事に尽力をつくすことは、今の被災地では不可能です。
地震も被災されている、高田松原を守る会なども活動はされていますが様々な面で十分とは言えません。

「希望の松」を後世に残すために:他のページ

なぜ希望の松なのか? | 高田松原を守る会

近況:

2011年7月12日:2回目の義援バルーン空撮の実施
2011年7月8日:柳生真吾さんの八ヶ岳だよりにて、高田松原を守る会の小山さんの近況が報告されています。

2011年12月5日加筆:「高田松原を守る会」に関するお問い合わせに関して
義援バルーン空撮では、高田松原を守る会のお問い合わせ窓口ではありませんのでご注意ください。

震災直後は、現場の混乱から一時的に窓口を代行していましたが、現在は受付などを行っていません。
なお、このページを含む過去のページは、制作当初の原文のまま記載を行うという考えから、加筆にて対応させて頂きます。