VOLBoX > 240 > 2000年夏の沈

今までの車人生の中で最大のピンチに見舞われました。
自己修復不能・・・この「赤っ恥」な一部始終の報告になります。

原因の追及

今回の不調の流れ・・・
★2000/6/4
第2回グスタフ全国オフからの帰り・・・
大きな声で言えないスピード域で中央高速を激走してきました(afroさんと、この時に過去最高速度をマーク)
次の日の朝には、「アイドリングが安定しない」「低速トルクが無い」と言う症状が発生します。
この2日間(主に高速走行)でオイルを1.5Lも消費したために「ピストンリングが逝った」と判断し、ドナー号のエンジンを降ろしにかかったと言う流れがあります(この時点で「底なし沼」にはまっていました・・・)

★6月中頃
次第に、上記の症状は悪化してきています。
エンジンのOHが完了するまでは不調エンジンで延命をして・・・ともくろんでいたので焦ってきています。
ダメ元で、エンジンコンディショナーを吹いてみると・・・その日は症状が改善されました。
この頃から・・・「もしかして、ピストンリング以外が原因か??」と思い始めてます。
アイドリングが安定していないのは定番の負圧漏れだったためにこの時点では、アイドリングの不安定は完治しています。

★6/20(水)
帰宅途中に、今までにない急速なトルク不足が襲ってきました。
自宅の前では時速15kmも出ないような状態です。アイドリングは安定して出来るのですがスロットルを開いても吹け上がりません。
とりあえず、自宅のガレージにはたどり着いたので一安心です。

★6/21(木)
次の日の朝・・・出かけようとしたのですがダメです。
エンジンはかかるのですが、吹け上がらない為に1mたりとも進みません。
この時点で「不動車」の誕生です。

原因はすぐに特定出来ました

6/6にドナーのエンジンを降ろしました。
それから、この時点(6/20)までに、補記類のOHなどを終えていました。
その中でKジェトロ(機械式インジェクション)のOHをしていたので今回の不動の原因はすぐにわかりました。(エンジンを降ろしたのも無駄になってない!)
アイドリングが安定していても吹けないと言うことから、燃料が送られていないことが考えられます。
プラグをチェックしても問題は見当たらないので圧縮不足(これが原因ならアイドリングは安定しませんね)が原因ではありません。
エンジンコンディショナーを吹いたところ改善したと言う実例からも「原因はKジェトロにある」と断定しました。

これが原因です

Kジェトロのエアーフローは、スロットルを開くことにより皿の部分が上部にせり上がってきます。
これが、燃料の濃さを調整している燃料ディスビを押して空気量に応じた燃料を送ることになります。
原因となった6/4の激走の際にオイル上がりに伴うブローバイガス(ごく普通に、エアーフィルターに戻していました)により、吸気系が激しく汚れたようです。
吹け上がりが悪くなったのは、この汚れによりKジェトロの動きが悪くなったからです。
これに、負圧漏れが重なり今回のような現象となった訳です。
写真はOH後のKジェトロです。写真には残さなかったのですが、この羽が汚れにより上がらないほど固まっていたのです。

半日で復旧するハズが・・・

6/21の朝から復旧作業に入りました。吸気系の総バラシとなりますので、サージタンクもついでにポリッシュにする事にしました。この作業に半日を費やしています。
写真をあまり撮っていなかったのは「通常のトラブル」と思っていたからです。
すぐに治るだろうとこの時は思っていました。

底なし沼の始まり

★6/21(水) 1回目の組み付け完了
組み付けが終わって、エンジンをかけようとしたところ・・・
「ブスッ、キュルキュルキュルキュル」一発だけ鳴っただけでかかりません。
その後、何回かセルを回したのですがエンジンは回りません。
仕事を休んで作業をしていたのでこの日の作業はここで終了です。「パニくった頭で考えても状況を悪くする」の法則に従い、作業を止めるのは賢明と判断したためです。

★6/22(木) 2回目の組み付け(燃料ディストリビューター交換)
一晩時間を置いてから、作業再開です。
基本通り「空気」「燃料」「火花」の確認です。
この時点では・・・本命のスターターは逝っていなかったような気がします。少なくとも、プラグから発せられる火花には「やる気」が感じられました。
インジェクターから噴射される燃料は「出ています!」
しかし・・・適正量かどうかの判断が出来ません。1〜2秒ほどスターターを回すとしたたり落ちるほどの量が噴射されています。
前回の交換の際にエアーフローセンサーは交換と同時に燃料ディストリビューター(燃料を分配するところ)を交換したのですが、ドーナー車からボルトオンで載せただけでした。これが疑わしかったので交換です。
ばらしたところ、案の定「フランジャー」が全開の位置で固まっていました。
青レンガさん曰くこの部分のトラブルは「定番」だそうです。
内部を洗浄した後に、マイクロロンのドブ漬けを施しました。
非常にスムーズな動きとなり、「これでOKだな」という確かな手応えがありました。余談になりますが・・・この部分のマイクロロンドブ漬けはお奨めの作業です。
一通りの作業が終わったため組付けました・・・ しかし!! 「キュルキュルキュルキュル・・・」相変わらずです。
何度もスターターを回している内にバッテリーまで逝ってしまいました。今思うと、この辺でスターターが逝ってしまったような気がします。

★6/23(金) 3回目の組み付け(インマニのガスケット交換)
この辺になってくると、頭は正常な判断が出来なくなってきています。
青レンガさんからご指導を受けつつ、疑わしいところの総当たり戦を始めています。
とりあえず、前日の作業でKジェトロは「白」との判断を下しました。
次に疑ったのが負圧です。インマニを外しましたがガスケットを交換しませんでした。
20年以上も前のガスケットですから逝ったかななどと思い(ここが、逝ってもエンジンはかかりますよね・・・)ガスケットの交換です。
次の日(土曜日)に、東京に行きたかったため速攻で作業を進めました。
この焦りがさらなる底なし沼に墜ちていく原因になりました。いい加減な作業(ガスケットの剥離作業)で後々の心配事を増やしています。
もちろん・・・ダメでした。

★6/24(日) 作業はお休み
この日は、貯まったお仕事の為に作業は中止です。
これほどの長期戦になるとは予測しなかったので心身共にかなり参っていた頃です。

★6/26〜28 4回目の組み付け
6/23のガスケット剥離作業がいい加減だったことを後悔し4回目のバラシに入っています。
さすがに手慣れた物でインジェクターからサージタンク&スロットルの脱着に1時間はかからないまでになってます。
全てのボルトとナットを把握して適切な作業順序を体が覚えています。
おそらく、プロの方でもこのスピードにはついて来れないでしょう。
また・・・この辺では、確実にスターターが逝っています。(もちろん、本人は気がついていません) 
疑わしいのはコイルかディスビかと点火系を疑い始めています。
火花が赤色ですから疑って当然でしょうね。

★6/29(木)事実上の敗北宣言
完全に、私の技量の範囲を超えていると判断しました。
この日、正式に青レンガさんに出動要請をしました。
来ていただく(7/2)までに、何もしないのも惜しいので、エンジンルームの清掃とラジエターの交換を終わらせておきました。

通称「第1回赤っ恥オフ」開催

7/2に秘密基地で開催されたのは第1回「赤っ恥オフ」です。
もちろん2回目以降も開催されるかもしれません。遠路遙々来ていただいてのは青レンガさんとMoriさんです。
まさに後光が感じられるのは私だけでしょうか?
この写真はディスビのジェネレーター交換の図です。
火花が赤かったのはこの部品の劣化が原因と考えられるとの事で、即交換です。

これが原因でした

上記のディスビを組み付けても、エンジンがかかりません。
でも、スターターを回している時の音はおかしいと、青レンガさんからの指摘が・・・オルタネーターを殺しても、音は変わりません。とっなると残るのはスターター本体です。
スターターを撤去するために必要な工具類を揃えた後(ホームセンターを4件はしご)問題のスターターを取り外したところ・・・ご覧の写真のようになっていました。
丈夫なはずの鋳物がバックリとかけています。
これが詰まってエンジンの回転が上がらないためにエンジンがかからなかったのです。
スターターは回るが、かからないという不思議な現象はこれが原因でした。

学ぶところは、多かったです

最終的な解析です。
スターターの破損による回転力不足と、ディスビのジェネレーターの劣化による火花不足が原因です。
この10日間に何らかの理由(通称「いじり壊し」)でスターターを破損させたのが最も大きな敗北理由です。
このスターターをばらせなかったのは3つの理由があります。
1つは直接に作業を加えなかった部分だからです。
2つ目は取り付けボルトの取り外しにくさからくる作業の敬遠です。
3つ目は、写真のスターターを比較していただけるとわかります。

左が破損したスターターで右がドナー車のスターターです。
ご覧のように破損している方が新しいのです。何らかの理由で一度交換されているようです。
ただ新しいからと言うことで疑わなかったことが、今回のトラブル修繕を長引かせた原因です。今でも「なぜ不振な音に気がつかないの???」と自分自身を不思議に思います。
今回は4回も吸気系をバラす事になったのでこの周辺の知識は非常につきました。
また、正常な状態のインジェクターの燃料の吹き方や火花の散り方など、じっくりと観察してなかった事を改めて知ることにより、基礎的な知識の底上げが出来たと思ってます。
時間は費やしましたが、結果として良かったと今では思っています。
出来ることなら赤っ恥オフは、最後にしたいと思っているのですが・・・そうはいかないのでしょうね・・・

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